夏恒例の・・・
少し前の話ですが、8月の終わりにラクラス恒例のバーベキュー大会を開催しました。







山越え
暑くて短い夏があっという間に過ぎ去り、気付けば朝晩は寒いほどの季節になっていました。
みなさんいかがお過ごしでしょうか。
私はいま、目の前の山を越えることに必死です。
富士山は5号目、6号目と登っていくと「新7合目」があり、さぁ次は8合目だ!と期待すると
「元祖7合目」があるらしいです。今まさに新7合目から元祖7合目へと進み始めたあたりです。
空気が薄くって高山病になりかけたし、途中で下山したくもなったけれど、なんとか歩みを進めています。
一生懸命登っているため、その先にあるいくつもの同じような高さの山のことはあえて考えないようにしています・・・。
この日記が掲載される頃には、頂上まで達してゆっくり下山していることを願います。
ああ、はやく山々を越えて、穏やかな草原に行きたいなぁ。
そこでしみまいさんとおいしいコーヒーを飲みたいです。
ITのとろろでした。
ふりむけばオキナワ
7月と10月の計2回、恒例の沖縄離島の旅にでました。
逃亡したという噂もまことしやかにささやかれているとかいないとか。
7月は、日本最西端の島、与那国島に初上陸。
ちなみに、台湾までわずか111k、東京までは2200k以上なんてところにあります。
与那国島は断崖絶壁の島なので、自転車での島内巡りはとても無理っと
どこぞの誰からか聞いていたので、制限速度を守りつつ原チャで島を疾走いたしました。
いやー、気持ち良かった。
与那国馬が、当たり前のように道路を歩いているんですよねー。
こんなのどかな風景に心癒されたのは言うまでもありません。
10月の沖縄は雨、雨、雨
普段の行いが悪いのか(そんなはずは絶対にない)、晴天の日は1日もありませんでした。
そんな中、竹富島に初宿泊。
夜の竹富島の雰囲気がすごくイイ、とにかくイイ。
真っ暗なので「懐中電灯を持ってハブに気をつけなさいなー」っと、
夜の外出について、宿のオヤジからレクチャーを受け(忠告とも言う)、
「ハブきたーぁ」っとなぜか大興奮。
都会のようなネオンなんて一切なし、それに加えて外灯もかなり少ないので、
懐中電灯と家々の灯りだけを頼りに、ほろ酔い気分の千鳥足で島内を歩いていると、
そこに緑色に光るホタルが「ぶぃ~ん」と飛んできて・・・・・。
・・・・・なんかもう日常のあんな事やこんな事なんてキレイさっぱり洗い流されました。
日中は曇ってはいましたが、竹富のコンドイ浜は南国の海らしくキレイの一言。
空、雲、海、砂浜のコントラストにひたすら感動しとりました。
毎年毎年、心の選択と黄昏ることを目的に、沖縄本島や離島に旅に出るのですが、
将来的に沖縄移住を心に決めたビジプロの半裸の大将でした。
お気に入りのナイフ
闇の料理人トーマスです。
今日もまた料理の道具のお話を。
私のご愛用は、「グレステン」というブランドのペティナイフです。
写真を見ての通り、ステンレスの一体型。
持ち手が浮いているので、手がまな板に当たらずに使いやすい。
小回りがきくので野菜の皮を剥いたりするときも、手にしっくりと馴染みます。
カボチャとか固いものは駄目ですけど、かなりの万能選手です。
持ち手と一体型のナイフは、グローバルやヘンケルからも出ています。
だから一体型であること自体は特に珍しくありません。
グレステンの面白いところは、包丁研ぎの専門職が日本全国を回っているというところです。
毎年1回、私がグレステンを購入したデパートに職人さんがやってくることを伝える葉書が届きます。
そこに家で使っている2本のグレステンをもっていくと、職人さんが1時間ほどで研ぎ上げてくれるのです。
「ナイフ」なんていうコンスーマ向けのハードウェアでありながら、ユーザと繋がり続ける仕組みを作り上げているというところが、なかなか素晴らしいと思いませんか。研磨料金は500円程度のものですから、さほどの利益にはならないでしょう。でも、そのナイフがお客様の手元にある限り、お客様は自らの意思でお店に足を運んでくれるのです。すごい工夫ですよね。
料理の道具好きのトーマスとしては、お店に行くと、「次はあの牛刀と買いたいなあ」などと夢想してしまいます。
職人さんに研いでもらった包丁は、トマトの皮も剥けるぐらいシャープになって戻ってきます。
お勧めいたします。
監督の言葉
サッカー日本代表のザッケローニ監督。
試合後のインタビューを聞いていても、選手を叱咤し動機づける言葉の数々に、深くうなずかされます。
温和な語り口でありながら、受け手が誤解しようのない正確な単語を、それが将来にわたって引き起こすであろう化学反応までしっかり計算しながら話をしているように思えます。
そんなザックが今年9月の北朝鮮戦の後に言ったのが、
「一滴一滴が海になる(Goccia dopo goccia si fa il mare)」
というイタリアのことわざ。
なんだかジーンときてしまいました。
広大な海にしたところで、それは一滴の水の集まりでしかない。
一滴一滴を積み上げていくことで、遠く遥かな道のりを歩いて行くことができるはず。
いや、遠く遥かな道のりを超えていくためには、一滴一滴を積み重ねるしかない。
たったの一言から、頭の中を色々な思いが駆け巡りました。
イビチャ・オシム元日本代表監督も、その著書の中でイタリアのことわざを引用しています。
「ゆっくり歩む者は遠くまでいける」、ってね。
原文は、「ゆっくり歩むものは、健康にそして遠くまで行ける(Chi va piano va sano e va lontano.)です。
僕にとってこの言葉は、ラクラスの歩みと重なってしまいます。
人事BPO (Business Process Outsourcing)
というビジネスモデルを立ち上げたラクラスの戦略は、「新たな市場を作り上げる」ことでした。しかしそれには時間がかかります。歩みはとてもゆっくりなものでした。
しかし、時間をかけてラクラスが作り上げた市場は、ラクラスの強みを生かすことができ、そしてそれは多くの付加価値をお客様に提供できるものになりました。2011年は、成長への力強い手応えを感じる年になっています。
ゆっくりと着実に、でも振り返ってみれば「こんなに遠くまで来たのか」と思えるような会社になりたいものです。
さて最後に、岡田元日本代表監督の言葉も引用しておきましょう。
南アフリカワールドカップのメンバー発表会見での発言です。
「我々はハエがたかるように何度もチャレンジする」。
もはやため息も出ません。これじゃ駄目です。
言葉のもつ力を想うヤマカンでした。