温泉
電子ブックで古典を読んでみた
Amazonを見ていたら、なんと古典の文学作品がゼロ円で販売されている。
早速iPadで購入(タダだけど)。電子ブックを初めて試してみることにした。
買った(タダだけど)のは、夏目漱石の「坊ちゃん」。
読んだような気になっていたけど、よくよく考えてみると読んだのは子供向けに書き直されたもの。原本は読んだことがなかった。
それが無料となれば、こんな良いことはない。正月休みは電子ブックで古典を読むことにした。
まず作品の感想。
すごく読みやすい。簡明な口語体。
今風に言えば、「疾走感」がある文章。さすが文豪。
リズムに乗って、一気に読み切ってしまった。
一方、坊ちゃんの性格は社会人としていささか問題があると感じた。
いくら「竹を割ったような江戸っ子」とはいえ、あまりに単純すぎる。
曲がりなりにも中学の教師。もうちょっと考えて行動して欲しい。
確かに一本の筋は通っている。でも独りよがり。
もしも坊ちゃんのような人格がそばにいたら、「まずは落ち着け」と諌めると思う。
部下にはしたくないタイプ。校長の狸も大変だと思う。
次に電子ブックの感想。
操作性はまあまあ良い。
しかしiPadは、小説を読み続けるには重過ぎる。
電車で立ち読みはできない。
わからない単語を選ぶと、辞書にリンクする機能は便利。
さすがに明治時代の小説なので、単語レベルでわからないものがいくつもあった。
それが即座に解決するのは素晴らしい(でも単語を選択する操作性が悪い)。
電子ブックは、パラパラめくって読み直すといったことができない。
リアル書籍であれば、「前から3分の1よりちょっと後ろぐらいのの、左側のページの上から4分の1ぐらいのところに書いてあったあの単語」といったようなパターン認識的な覚え方ができる。
しかし電子ブックではそうはいかない。代わりに、文字検索機能が付いているようなのだが、作動できない。有料バージョンがあるのかなあ。
老眼の身にとって、文字の大きさを拡大できるのは便利。
文字を大きくできる点が、iPhoneではなく大画面のiPadを使い続けている理由です。
R25のインタフェースのように、ディスプレイを横にすると小さく2ページ表示、縦にすると大きく1ページ表示になるという工夫があるとよいな。
色々な感想をもちましたが、ともあれ、古典を無料で読めるのは気に入りました。
次は、「走れメロス」を読んでいます。
しかしながら、またもやなんと申しましょうか、「メロスは、単純な男であった(by 太宰)」なのでした。
やれやれ。
にわか古典派、単純なマジョラムでした。
万年筆
去年の初め,父親から立派な万年筆をもらいました。モンブランの新品です。太いペン先がとっても立派。
その半年後に父は他界したものですから、遺品となってしまいました。今では愛用の筆記具です。
この万年筆は、カートリッジ式ではなく、インク瓶からインクを吸い上げるタイプのものです。
伊○屋にインクを買いに行ってみたら、モンブランのインクはすごく高い。日本製の倍以上の値段。
そこで万年筆売り場の店員さんに聞きました。
「モンブランの万年筆に、日本製のインクを詰めても問題ありませんよね?」とね。
さすがに万年筆売り場を任されている伊○屋の店員さん。言下に万年筆初心者の質問を退けました。
曰く、「モンブランのインクの粒度は、日本のものよりも濃いのです。それがモンブランのインクの特徴である黒に近い濃紺を形作っています」。
「モンブランにサラサラした日本のインクを詰めたら、下手をするとインクがペン先から流れ出てきます。『モンブランの性能を十分に発揮することはできません!』」。
そこで2番目の質問。
「インクに寿命はないですよね。万年筆を使う頻度が低くても、(この値段の高い)インクを使い続けることができますよね?」。
店員さんの答え。
「一度開封したインク壷からは、水分が逃げていきます。したがって1年以内に使い切ることが理想です」。
「水分が飛んで濃くなったインクを使っているようでは、『モンブランの性能を十分に発揮することはできません!』」。
さすが伊○屋です。マニアックが好きな万年筆初心者は店員さんの説明に強く頷き、モンブランのインクを買いました。
でも、使い始めるとこれが楽しいのです。ボールペンのように、インクがかすれたり、紙に引っかかったり、ダマができたりすることがありません。英語を書くのも漢字を書くのも楽しい。Fun
to write!という感じです。
インク壷からインクを吸い上げる定期メンテナンス作業も楽しい。
インクを充填するために決められた5つのステップは、厳密に遂行されなければなりません。注射器に薬剤を吸い上げるお医者さんのようにおごそかな顔をして、僕はインク充填の儀式を執り行います。
結果、インク壷のインクを順調に消化されています。「おいきたろう」でした。
手紙
OPのカモミールです。



2013年の目標&やりたいことをじっくり考えたいと思います
サービス
新年あけましておめでとうございます。
年々数の子の塩気もきつく感じるようになってきた今年こそAクラスでした。