気になるアニマル [カピバラ編]
「なんだか、温泉に行きたいな」とふと考えたとき、
猿の次になぜか浮かぶカピバラ。
のほほんとした印象ですが、意外な能力がありました。
なんと、時速50kmで走れます!
専門家によると、カピバラは非常に臆病な動物で
いざ追いかけられると、湿地帯でもそのスピードで走れるとのこと。
動物園にいるカピバラはゴロゴロしていてのんびりにみえるため、
信じがたかったのですが、それはジャガーなどの天敵がいないためだそうです。
また、のぺっとした癒されるカオ(表情)のつくりは、
実は水中に適した構造となっていました!
真横からみると、耳・目・鼻が一直線に並んでみえるのですが、
この特徴を活かして身体は水の中でも、水面から顔を出して天敵を警戒しながら泳ぐことができます。
泳ぎが上手なのは足の指の間には目立たないですが水かきがついているためです。
また、水中がカピバラにとってのお手洗い場でもあるのだとか。
ふんは自分を狙っている動物にとって標的になるため
目印を残さないようにしているんですね!
野菜や果物を1日に3キロも食べる食いしん坊なカピバラですが、
生きるために、色々と適応させているのだなと思いました。
今度動物園に行く機会があったら、ぜひ触れあいたいです!
気になるアニマル [ハリネズミ編]
ドラ息子日記
最近はマイナンバー制度対応のことで頭がいっぱいなセールス担当のMです。
先日、ひさしぶりに父と過ごした時間のことを書きたいと思います。
父はここ10年ほど、いわゆるオヤジバンドというものを結成していて、ボーカルとMCを担当しています。
もともと歌は上手だったので、私から見てボーカルは適任だと思っています。
父が所属するバンドは、年齢層が30代~70歳までと幅広く、編成もボーカル、ギター、ベース、
ドラムス、キーボード、トランペット、サックスといった、なかなかの大所帯です。
レパートリーも、演歌や唱歌、1970~80年代の歌謡曲、さらには洋楽とバラエティに富んでいます。
地域での知名度はそこそこあるようで、1~2ヶ月に一度は地域の催しや会合などに呼ばれて演奏をしているとのこと。
御車代という名の謝礼も出たりするようなので、演奏のレベルは別にして、もはやセミプロです。
よくメンバー内で喧嘩をしたりするようですが、それもよい時間なのでしょう。
その父から、先日、電話がかかってきたんです。
「お~、M、元気か~?実は来週末に、父さんたちのバンドが演奏を依頼されたんだけれど、
ドラムのA君が仕事で参加できないっていうんだよ~。それで、お母さんに誰か知り合いでドラム叩ける人がいないか相談したら、お兄ちゃん(つまり、私)ならドラムできるんじゃないかしらっていうんだけれど、頼めるかな~?リズム刻むだけでよいんだけれど、メンバーも期待しちゃってさ~。どうかな~?」
二十数年前、高校生だった私は、運動部の合間を縫ってバンド活動をしていました。
私はドラムス担当でした。
週に一回程度、みんなで集まって練習をし、たまに地元の小さなライブハウスで演奏していたんです。
小さなハコではありましたが、いつも客席は満杯だったので、そこそこ頑張っていたんだと思います。
人間の記憶なんて曖昧で実に都合のよいものなので、それこそ美化された記憶なのかもしれません。
その父からの相談(?)を断るわけにもいかず、本番まで時間がないので演奏する楽曲のCDを至急送るように伝え、
さっそく近所の楽器店でドラムのスティックを買いました。
スティックって2本セットで1,000円くらいだったんですね、忘れていました。
数日後、ようやく演奏曲が録音されたCDが届いたので聴いてみると、愕然としました。
届いたのは練習を録音したものなのですが、テンポも不安定、キメもブレイクも合っていない、
アレンジなのかミスなのかわからない、散々な状態の音源でした。
私は父に「崩壊してるじゃん」と、優しさのかけらもないコメントをしてしまいました。
崩壊に気づいていなかったかもしれないのに、言葉がキツかったですね。
父よ、ごめん。
文句を言っても何の解決にもならないので、崩壊音源CDから曲を覚えることはあきらめて、
それらの原曲を自分で購入し、ひたすらに聴きつづけました。
通勤時はイヤホンで聴きつづけ、仕事を終えて自宅に部屋に戻れば曲を聴きながらスティックで
膝頭を叩きながらイメージトレーニングです。
仕事中に気を抜いたら、鼻歌をうたってしまいそうなほど、その時間があったらマイナンバーのこと覚えろよ、
と言われそうなくらい熱心に聴きこみました。
そして、本番前夜。
仕事を終え、北へ向かう新幹線に飛び乗り、その足で練習場所へ直行。
現地に到着すると、挨拶もそこそこに練習開始です。
ここまでで気づかれた方もいるでしょうか、この本番前日まで一度もドラムを叩いていません。
二十数年ぶりにドラムを叩いたのが本番前夜というわけです。おそろしいですね。
音楽室の退出時間までの45分、ひたすらに練習しました。
メンバーが雑談などしようものなら「おしゃべりしてるヒマなんてねえぞ!」と体育会系のノリです。
しかし、そんな短時間で全曲練習できるはずもなく、むなしい気持ちのまま音楽室を退出です。
閉め出された音楽室の外で、打合せすらしていない曲のアレンジを口頭で教えてもらい、その夜は解散。
自宅に戻ってからは、数か月ぶりに父に会ったというのに晩酌にも付き合わず、ただひたすらにイメトレをしつづけました。
本番当日、演奏は約1時間、いつの間にか曲数が増えて12曲。
父はボーカルを、息子がドラムスを担当するという、夢の親子共演が実現しました。
満足というレベルに到達できるはずがありませんが、「とりあえず」無事に演奏を終えることができました。
お客さんは100人弱くらいでしたが、みなさんが大きな拍手をしてくださいました。
ありがたいことです。
バンドメンバーも嬉しそうな表情で、父に「息子さん来てくれてほんと助かったわ~」と言ってくださっていました。
振り返れば、父の電話から約10日間。
ほぼぶっつけ本番という本当におそろしい状態のなかでしたが、
親子で演奏をするという経験は、ささやかながら親孝行になったかな、と思ったできごとでした。
今度実家に帰ったら、父と一緒にビールでも飲みながら、バンドの近況でも聞きたいと思います。
花火
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