Diary社員日記

ラクラスではどんな生活が待っているのでしょう。
社員が日記に綴ります。

2013/03/29
社員日記

新しい読書の楽しみ方

新刊が出れば必ず購入する作家が何人かいます。フレデリック・フォーサイス、ブライアン・フリーマントル、ジェフリー・アーチャー、ドン・ウィンズロウ、などなど。

この週末に本屋の棚をぼんやり眺めていて、偶然見つけたのがフォーサイスの新刊「コブラ」。40年前に「ジャッカルの日」を読んで以来、すべてのフォーサイス本を買っている身としては、驚きの発見に思わず小躍りしてしまいました。フォーサイスは一時断筆宣言をしていたのですが、今でもたまーに新刊を出してくれるのです。嬉しい。

フォーサイスの書くエスピオナージ(スパイ小説)のリアリティは、日本の作家がいくら背伸びしようと追いつけるはずもありません。武器や設備に関する解説も極めてマニアックで面白いのですが、それ以上にすごいのが地理的な活動範囲の広さです。「コブラ」では、大西洋を挟んでの南北アメリカ、西欧、アフリカ西海岸、そしてインド洋が舞台になっています。

このような本を読むときの新しい楽しみ方は、グーグルマップ(もちろんヤフーマップでもいいのですが)を見ながら読むことです。文字を読んでいるだけだと距離感がわかりません。「インドから南へ1600キロ離れた環礁であるところのディエゴ・ガルシア島」と言われても読み飛ばしてしまうだけです。

でも、グーグルマップで「ディエゴ・ガルシア島」と入力すれば即座に地図が表示されます。広域にしてみると、インド洋の真っ只中に浮かぶ孤島であることが実感できます。そんなところにアメリカの空軍基地があるのかと、臨場感をもって知ることができます。

一方、フリーマントルのエスピオナージには、フォーサイスのような派手さはありません。作品中に銃撃戦さえ出てこない。出てくるのは、会話とそこから導き出されるロジックでの対決だけ。主人公は、モスクワの市街を歩き地下鉄で移動し、ターゲットを尾行したり、自分への尾行をまいたりします。

こんなときにもマップは役立ちます。何しろモスクワの街路の名称まで検索できますから、主人公が右へ曲がったのか左へ曲がったのかさえわかります。地図帳ではこうはいきません。

インターネット時代の新しい読書の楽しみを紹介させていただきました。ランゲルハンス島でした。

p.s. 僕にとってのフォーサイスの最高傑作は、今もって「戦争の犬たち」です。

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